人生で1度はフルマラソンを走ってみたい。
そう思っていた筆者は2024年1月、地元鹿児島で行われる『いぶすき菜の花マラソン』にエントリー。
大会が迫るにつれて練習しないといけないという気持ちの反面、めんどくさい。寒い。走りたくない(笑)という気持ちのまま1度も走ることなくなんと当日を迎えてしまいました。
気合いでなんとかなると思った
ここで筆者の簡単なプロフィールを紹介いたします。
・30歳 女性
・2023年度の1日の平均歩数は3700歩(アイフォンのヘルスケア調べ)
・運動は月に2回程度行くゴルフのみ
・小学生から高校卒業まで10年間サッカー部
・高校のマラソン大会(10km)では500人中2位になる程長距離は得意だった
体育会系だった筆者は、『練習しなくても気合いでどうにか走り切るのでは?』という浅はかな思いがありました。
菜の花マラソンはこんなマラソン!
筆者が出場したマラソン大会は鹿児島県指宿市で開催されるフルマラソン。
菜の花マラソンはこんなマラソン
・参加者は1万3000人
・2023年で第41回大会
・日本一早く開催されるフルマラソン公認大会
・制限時間8時間
・最大約100mの高低差
・1000万本を超える菜の花が沿道で咲き誇る
・地域の方々の素晴らしいおもてなしがある
・仮装・コスプレOK!
制限時間は8時間と、フルマラソンにしては緩めの制限時間でマラソン初心者にお勧めです!
前日〜当日までの流れ
筆者たちは前のりで旅館に宿泊しました。
宿泊先は半年ほど前から予約しましたが、それでも残り少ない部屋数だったらしいので、会場に近い旅館を押さえたい方はなるべく早く予約するのが良いと思います!
前日普通は軽くランニングをすると思いますが、もちろん筆者は何もせずに軽く晩酌をして12頃就寝しました。
マラソン当日!スタート迄の流れ
スタート時間は午前9:00でした。
車で会場まで行くことにしたので、駐車場でかなり混むことを予想して早めに出発しましたが想像以上に広い敷地の駐車場だったのでスムーズに駐車することができました。
事前に郵送で送られてきたゼッケンと靴紐につけるセンサーをつけてスタート地点に向かいました。
マラソンスタート
結果から申し上げます。
練習ゼロでは完走できるわけがありませんでした。
筆者は中間地点にさしかかったところでリタイアし、リタイア回収車でゴール地点まで運ばれて行きました。
なぜ、走りきれなかったのか。反省点をピックアップ
走りきれなかった理由と、実際に走ってみて次回からは気をつけたいポイントをあげていきたいと思います。
反省点① 練習不足
これは言うまでもなく、一番の大きな原因は練習不足です。
練習は走り切る体力をつけることはもちろんですが、長い距離を走り切る為の走る筋肉を付ける為ということを忘れないでください。
筆者は10キロ地点までは余裕でしたが、そこから膝が痛くなり、股関節が痛くなり…どんどん色々なところが痛くなってしまいました。
反省点② アップダウン
菜の花マラソンは、最大約100メートルの高低差があるマラソン大会です。
スタート直後から上り坂が始まり、少し下ってはまた登り、といった感じで激しめのアップダウンでした。
筆者は登りよりも、下りの方が膝が痛くて辛かったです。
練習をする際は平坦な所を走るだけでなく、アップダウンの練習も忘れずにしましょう。
反省点③ 服装
この日は、菜の花マラソン大会史上、最も気温が高い日でした。
Tシャツに薄手の長袖を着ていたのですが、それでも走っていたらとても暑くなりました。
長袖は途中で脱ぎましたが、腰に巻いても少し邪魔でした。
当日の天気をしっかり確認して服装を選ぶのが良いと思います。
反省点④ 持ち物1
まず、斜め掛けのポシェットはやめた方が良いです!
走るたびに振動でポシェットが揺れてしまって、肩が擦れて痛くなります。
こんな感じの、小さいリュックタイプでサイズ調整で体にピタッとできるやつがお勧めです。
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反省点⑤ 持ち物2
筆者は斜め掛けのポシェットに、小さいペットボトルの水、携帯、テーピング、ハサミ(テーピングを切る用)、ティッシュを入れていました。
荷物は最小限にしましょう!!自分の限界を超えて走るには、この些細な重みは足枷となってきます。
そして水は持っていかなくて大丈夫です!
給水所は至る所にあって、お水やスポーツドリンクを提供してもらえるので、持参した水を飲むことはほとんどありませんでした。
反省点⑥ エネルギー切れ
菜の花マラソンでは、地域の方々が様々な軽食を振舞ってくれる事で有名です。
筆者はお腹いっぱいになると思っていたので、食べ物は全く持って行ってなかったのですが、失敗でした。
あれはある程度前を走っている人達じゃないと補給食は食べれません!
走るのは物凄くエネルギーを消費するので、途中でお腹がぺこぺこになってしまいました。
チョコでもなんでも良いので、かさばらない軽食を用意して、途中で栄養補給すると良いと思います。
反省点⑦ 自分のペースで走る
筆者は連れとマラソンに参加したのですが、5キロ地点までは一緒に走ろう!ということで、途中までペースを合わせて2人で走っていました。
ですが序盤から激しいアップダウンがあり、上り坂が得意な私と登り坂が走れない連れ、下り坂が走れない私と下り坂が得意な連れで、結局序盤からほとんどちゃんと走れていませんでした。
結果、互いに足を引っ張ってしまう形になってしまったので、自分のペースで走ることをお勧めします。
『フルマラソン走ったら価値観が変わる』は、本当?
筆者は正直に言いますと、『マラソン大会で沿道で応援する人の気持ち』が全く分かりませんでした。
ですが菜の花マラソンを走ってみて、沿道の応援には本当に本当に元気をもらいました!
頑張れー!と声をかけてくれ、至る所でバンドの演奏があり、梅干しやチョコレートを提供してくれたりと、見ず知らずのランナーたちに無償でしてくれて本当に励みになりましたし、感動しました。
私も頑張っている人がいたら、頑張れー!と声をかけたい!と思うようになりました!
初フルマラソンが菜の花マラソンでよかった!
鹿児島は筆者の地元という事もあり、ついでに帰省もできるという理由で初エントリーを菜の花マラソンに決めましたが、本当に素晴らしい大会でした!
とにかく景色が最高です!
コースには1000万本を超える菜の花、薩摩富士と呼ばれる開門岳、池田湖などたくさんの自然の中を走っていきます。
本当は途中で提供されている軽食も楽しみたかったのですが、それはまた来年挑戦します!
練習なしでマラソンを走ろうとしている人へ
フルマラソンを、練習なしで走るのは絶対にやめましょう!
気合いでなんとかはなりません!
42.195km走り切る前に、体のいたる所(特に足)が痛くなって、歩く事もままならなくなってしまいます。
きちんと練習をして大会に臨んだランナー達でさえ、ゴールに到着する頃には7割くらいの人が足をひきづって走って、歩いていました。
いろいろな所が痛い中で走り続けてしまうと、必ず怪我をして大事に至ってしまうので、走り切る体づくりをするためにも最低1ヶ月前くらいからは練習をしましょう!
まとめ
半分程でリタイアしてしまった筆者でしたが、練習をしなかった事を悔やむと同時に、絶対にいつか走りきってやる!と心に誓いました。
そして走り切らなかったことは置いておいて、本当に楽しかったです。
景色、人の温かさ、仮装をして走る陽気な人々、おもてなし、どれをとっても最高でした!
最後に。マラソン翌日の予定は空けておきましょう!動けなくて何もできません!
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